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試合の後…
自分のせいでチームが負け、失意の中、帰る準備をしていると
監督たちがみんなと話をしているのが聞こえた。
「あいつ昔からチヤホヤされていたせいで慢心して、甘えがでてるんじゃないか…?」
今まで、信頼していた監督からの言葉にショックを受けた。
しかも、明らかに僕に聞こえるようにそんなことを話すなんて。
僕は、自分から交代を言い出せなかった事をとても後悔した。
変な意地を張らずに肩に違和感があった時点で相談していたら
チームは負けなかったかもしれない。
監督たちにも変に疑われなかったかもしれない。
僕は、ネットで見つけた治療法を自分で試してみたが、
まったく改善の気配はなく、以後の練習でもまともな投球が出来なかった。
監督たちとはどんどん気まずい雰囲気になり、更に信頼を失っていった。
次第に、チームからも浮いた存在になっていった僕は子供の頃から好きで
仕方のなったかった野球への情熱も冷めていってしまった。